ナットウキナーゼの機能性についてのまとめ
ナットウキナーゼは、主に納豆に含まれている成分で、特に日本でよく知られています。
ナットウキナーゼの機能性に関しては多くの研究が行われています。
ナットウキナーゼの機能性について
ナットウキナーゼの主な機能性についてまとめを書いていきます。
ナットウキナーゼの血液凝固抑制作用
ナットウキナーゼは、血液凝固抑制作用を持つ酵素です。
血液凝固は、血液が固まって血栓が形成されることをいいます。
血液凝固は、けがをした時に出血を止めるために欠かせない生体防御反応ですが、過度になると血栓症の原因となるおそれがあります。
ナットウキナーゼは、フィブリノーゲンと呼ばれる血液中のタンパク質を分解することによって血液凝固を抑制します。
フィブリノーゲンは、凝固する過程でフィブリンという繊維状の物質に変化し、血栓形成に関与します。
ナットウキナーゼはこのフィブリノーゲンを切断して、フィブリンの形成を妨げます。
このため、ナットウキナーゼは血液の凝固を抑制する機能を有します。
血液凝固の抑制は、いわゆる「血液サラサラ」の状態にし、血管内の血流を改善することにつながります。
これにより、血栓や血管詰まりのリスクを低減し、心血管系の疾患や脳卒中などの合併症を予防する効果が期待されます。
ナットウキナーゼの血栓溶解作用
血栓溶解は、血液中にできた血栓を分解し、血管の通りを回復させることをいいます。
血栓は血液が固まってできる異常な塊であり、血管内で血流を阻害する原因となることがあります。
ナットウキナーゼは、血栓の主要な構成成分でであるフィブリンを分解することによって血栓を溶解します。
ナットウキナーゼはフィブリンを分解することで血栓を溶解して、血管内の血流を改善する効果があります。
血栓溶解は、循環系の疾患において重要な役割を果たします。
ナットウキナーゼの血栓溶解作用によって血栓が解消されると、血流の回復が促進され、心臓病や脳卒中などの症状やリスクを軽減する効果が期待されます。
ナットウキナーゼの血管の健康維持作用
ナットウキナーゼは、血液の循環を促進するため、血管の健康状態を維持する効果があります。
血液が滞ることで起こる血管の炎症や硬化を予防し、血管の柔軟性と弾力性を高めることができます。
これにより、心血管疾患のリスクを低減するとされています。
サプリメントや健康食品としてのナットウキナーゼ
ナットウキナーゼは、主に納豆に含まれます。
そのため、日本では一般的な食品である納豆から摂取され、利用されています。
ただし、納豆を一度に摂取できる量には限度があり、十分な量のナットウキナーゼが摂取できないこともあります。
そのため、サプリメントや健康食品としてナットウキナーゼの利用が考えられるのです。